二穴を一つの位置決め系として扱う
二本の治具ピンに強く押し込まないと載らない部品は、ピン公差を厳しくする前に位置決めを見直します。穴径、穴間隔、ピン間隔、選定クリアランスは同じ組立系の要素です。二本の完全な丸ピンで同じ拘束を与えると、間隔差で挿入が滞る場合があります。ワークと治具の平面図に両穴軸、支持面、意図した向きを示してください。正確なピンを個別に二本注文しても、組み合わされた位置決め系が機能するとは限りません。
丸ピンとダイヤピンに別の役割を与える
Carr Laneでは、丸ピンを二軸の一次位置決め、逃げを設けたダイヤピンを一軸の二次位置決めと説明しています。一般的な二穴配置では、逃げ方向が中心間距離の差を吸収し、それと直角の有効幅が丸ピン周りの回転を拘束します。この組合せが扱うのは取付け平面内の位置決めです。支持面とクランプは別途定義が必要です。ダイヤ形の外観だけでは不十分で、どの面が位置を決め、どの面が意図的に逃げるかを図面に示します。
幅と同様に向きを管理する
両ピン中心を結ぶ線を示し、ダイヤピンの逃げ方向をその線に関連付けます。取付け方向が90度違うと、必要な逃げが失われることがあります。特注ピンには、取付け向きを識別・維持する形状と、軸部のはめあい、取付け深さを含めます。支持面からの位置決め高さと挿入用の導入形状も指定します。熱処理や被膜が必要なら、位置決め面と取付け軸の最終受入状態を明記してください。有効幅が未仕上げ状態でしか定義されない寸法指示は避けます。
検討例:呼び中心距離80 mmの二穴板
着脱板の二穴間隔と治具の二ピン間隔が、ともに呼び80 mmの場合を考えます。呼び寸法の一致だけでは、公差の組合せは分かりません。管理された穴位置、ピン位置、最小隙間で最悪条件を比較し、差を吸収すべき方向のダイヤ逃げを評価します。これは検討方法の例であり、未特定の治具に対する設計計算ではありません。板が大きな作業力を受ける場合は、位置決めピンなら何でもストッパーになると考えず、荷重経路を治具設計者に提示します。
ピン対を検査して着脱手順を再現する
試作品の評価では、丸ピンの有効径、ダイヤピンの有効幅と逃げ幅、取付け方向、支持面との関係を記録します。各面に適した方法で測定してください。径の一点測定では逃げのある頭部を表せません。特定した相手部品または承認済み検査治具で着脱試験を合意し、清浄度、被膜状態、締付け順序も記録します。交換式ピンは改訂管理された仕様を残し、交換品を元の位置決め配置に対して評価できるようにします。
相手形状を含めて位置決めピン対を見積もる
各ピン図面とともに治具のスケッチをChengshuoへお送りください。旋削軸部の要求と、逃げ付き頭部およびその検査要求を分けて検討できます。各ピンの形状だけでなく組立機能も見積もるため、以下を添付してください。
- ワーク穴寸法・位置、支持平面、必要装着方向。
- 丸ピン有効径、ダイヤ有効幅、指定逃げ方向。
- 取付け中心距離、方向識別、軸はめあい、位置決め高さ。
- 材料、熱処理、仕上げ、最終状態の受入。
- 試作測定記録、相手部品試験、交換品識別。



